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神楽城空想 - 宮下遊

神楽城空想-宮下遊.mp3
[00:20.900]セッカの街生きる [00:22.280]行燈(あん...
[00:20.900]セッカの街生きる
[00:22.280]行燈(あんどん)な物書きの腕に
[00:24.200]舵 置け 間に 酒
[00:25.640]ぬるまった心得(こころえ)
[00:27.100]ちっとも進まぬ筆の先
[00:28.570]風 いま 指 結べ
[00:30.440]流れ 墨足したら
[00:31.720]黒の糸 綴れ
[00:39.870]セッカの街歩く
[00:41.470]9つの商家(しょうか)の梁に
[00:43.370]舵 取れ 画に 酒
[00:45.000]からかった写し絵(うつしえ)
[00:46.350]首のお高い筆の先
[00:47.720]羽 うら 太刀(たち) 続け
[00:49.340]日陰(ひかげ)に語(かた)らう、茨の詩(うた)
[00:52.030]暮れた 通り 砕け 灯籠(とうろう)
[00:55.190]手招(てまれ)かれて ただ
[00:57.270]降りてゆけ 鳴け(な)
[00:59.400]茹(う)だる 天外(てんがい) 甘露(かんろ) 商談(しょうだん)
[01:01.700]原色(げんしょく)の筆を買って
[01:04.190]紡ぐお噺(はなし)
[01:06.930]躓(つまづ)きかけた本の
[01:08.760]演技(えんぎ)執筆(しっぴつ)に手を貸せよ
[01:10.550]四行目(よんぎょうめ) 壁(へき)に立て
[01:12.130]城下(じょうか) 冠(かん) 落とせ 扉
[01:13.400]俯(うつむ)きかけた奏での
[01:15.900]上に建つ屍(しかばね) 踏みつけて
[01:16.940]鳴らせ 白紙に笑(え)みあがった
[01:18.420]神楽(かぐら) から 慄(おのの)け
[01:24.760]セッカの街沈む
[01:26.280]一つの茨の夢に
[01:28.900]舵 切れ 戸に 酒
[01:29.650]史(し)に成った嘯(うそぶ)き
[01:31.900]不束(ふつつか)した筆の先
[01:32.830]波 なか 文 映れ
[01:34.580]あしらった 目に疑(うたが)った
[01:36.100]私の花 咲いて
[01:37.590]逃げるように 取って
[01:40.150]只(ただ)紡(つむ)いで
[01:41.790]また火が点いて
[01:43.340]空(から)回る
[01:45.440]欲張りかけた本の
[01:47.130]舞台演出(ぶたいえんしゅつ)に手(て)を貸(か)せよ
[01:48.940]三行目(さんぎょうめ)裏(うら)取れさくいうずつ積む去(さ)み悟(さと)る
[01:51.750]心に見せて陽炎 下に積む鎖(くさり) 引きずって
[01:55.260]もがけ 白紙(はくし)にすえ看(み)取(と)った
[01:56.920]喜劇(きげき) から 桜へ
[02:15.890]六面を 操(あやつ)って
[02:19.120]殺(ころ)す心なら 捨てようか
[02:22.240]茨のあがないに
[02:23.760]諸説(しょせつ)顛末(てんまつ)は手を貸せよ
[02:25.720]一行目(いっぎょうめ)心売って
[02:27.130]冊子(さっし) 麻縄(あさなわ) 枕を吊るせって
[02:28.730]終わりかけた奏(そう)での
[02:30.180]向こう見(み)ず 瞼 落として
[02:31.980]抑え 白紙に身(み)を捧(ささ)げた
[02:33.570]神楽(かぐら) から 爪弾(つまび)け
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