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死んでしまったんだ - 椎乃味醂,可不,結月ゆかり

死んでしまったんだ-椎乃味醂,可不,結月ゆかり.mp3
[00:00.000] 作曲 : 椎乃味醂 [00:11.952] 往々にし取...
[00:00.000] 作曲 : 椎乃味醂
[00:11.952] 往々にし取々見かけを嗅ぎ分け
[00:13.630] 待ちかねたる触りの良い目の前の
[00:15.775] 甘味に溺れ痛い話には耳も傾けない
[00:18.005] 大人気(おとなげ)ないその妄想
[00:19.584] すら大人気(だいにんき)になる状況、その動向
[00:21.900] この然々(しかじか)全部が気持ち悪い
[00:23.518] ったらありゃしないんですわ、笑
[00:25.336] 君にとってはこれが「本当」で
[00:26.885] 他は嘘ですか
[00:28.113] それで満たされるんなら
[00:29.292] そこに溺れてくのもいいけどさ
[00:31.318] だけれど、どこまでいってもそれは君の
[00:33.224] 吸い上げた記号でできた物語
[00:34.774] 君の君による君のための詞書
[00:36.995] そういった構造を
[00:38.600] 弁えられないのに いつの間にか
[00:41.833] 周りの言葉が 誰かの物語に置き換わって
[00:46.517] 「事実」は死んでしまったんだ
[01:01.690] 死んでしまったんだ。
[01:28.437] 情報さえ余す所なくキャピタリズム
[01:30.281] の対象と化したこの現代は
[01:32.041] 見えたものだけが全てじゃないが
[01:33.575] 見えていないものには価値がない
[01:34.934] らしい構造、から積み上がっていく口上、その情動、
[01:38.095] 自分に責任すら持てないなら、いい加減黙っとけや、笑
[01:41.536] 唯々、低いリテラシー
[01:42.772] そこに機械語が歩道を整理し
[01:44.397] 繋がったその先は正義心や
[01:46.168] 嫉妬心がのさばるチェンバー
[01:47.572] そのベンダーに狭められた
[01:48.856] 創造性に気づかないまま
[01:50.509] 考えたつもりになっていた人たちが
[01:52.405] この国を壊していた。嗚呼。
[01:54.309] もしもコウモリの感情や、
[01:55.856] どこでもないところからの眺めに、
[01:57.508] 本当に僕らが触れられたのなら、
[01:59.007] どんなによかったでしょうか。
[02:00.481] 事実と意見の境界線が、
[02:01.888] 曖昧になっていくその上で、
[02:03.290] できた解像度の低い何かが、
[02:05.142] エンターテインメントとして消費されている。
[02:07.144] クオリアの私秘性が、
[02:08.299] 情報の非対称性が、
[02:09.775] その隙間を埋める想像と推測が、
[02:11.759] わたしとあなたの間をねじ込んでいく。
[02:13.518] そういったものが、日常の生活や、
[02:15.539] 公共の電波や、色々なところに溶け込んで、
[02:17.704] 今日も邪魔をしている。
[02:18.647] そういった構造を
[02:20.329] 弁えられないのに
[02:21.962] いつの間にか
[02:23.496] 平然な顔をして
[02:25.498] ただ流れるまま暮らしている
[02:28.215] 「ぼくら」は死んでしまったんだ。
[02:43.354] 死んでしまったんだ。
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